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虫歯菌の母子感染を予防しましょう
2017年01月27日妊婦歯科治療
虫歯は母子感染します
虫歯は、お母さんから赤ちゃんに染るものだということをご存じですか?
厳密には、虫歯菌が母子感染するということで、お母さんのお口の中の細菌が赤ちゃんに感染して、やがて赤ちゃんの歯を蝕んでしまいます。
さて、ではどうして虫歯菌の母子感染は起こるのでしょうか。
そしてその予防法とは。まずは、虫歯の原因からおさらいしていきましょう。
虫歯の原因
虫歯は、ミュータンス菌が原因で起こります。
歯についた歯垢に、ミュータンス菌が住み着き、お口に入れられる食べ物などに含まれる糖質をえさとして酸を作ります。
その酸は歯をを溶かし、やがて穴を開けます。これが、虫歯ができるメカニズムです。
どうして虫歯菌が母子感染するのか
虫歯の原因であるミュータンス菌、実は、唾液を通して人から人へと感染します。
そして、感染のうち一番多いのが、お母さんから乳児への感染なのです。
どうして母子感染が起こるかですが、お母さんが赤ちゃんにご飯を食べさせているシーンを思い浮かべてみてください。
よくお母さんが使っているスプーンで、赤ちゃんにご飯を食べさせたりしますよね。
感染の原因はここにあります。
同じスプーンを使うことによってお母さんの口のなかにあるミュータンス菌が、赤ちゃんにうつってしまいます。
虫歯菌の母子感染を予防するために
予防法は、もうお分かりですよね。
お母さんのお口の菌がうつらないように、子どもへの食事の与え方に気を付けることです。
食器はしっかり分けるようにしてください。
また、気をつけていても、何かの拍子にお母さんの菌が感染する場合があります。
小まめな歯磨きなど、お母さんの口腔内の環境を整えるのも大切です。
1歳から2歳は母子感染に特に気をつけて
菌は固い組織にしか住むことができません。
もし赤ちゃんの歯が生える前に感染すると、口のなかで暫く潜伏します。
乳歯が生える時期が一番感染の起こりやすい時期で、2歳前ごろの感染は、虫歯になる可能性が高いです。
ですから、1歳から2歳ごろの感染には特に気をつけなくてはなりませんね。
赤ちゃんの歯を丈夫に
子どもの歯を虫歯から守るためには、母子感染はもちろん、丈夫な歯を作ることも大切です。
赤ちゃんは生まれてくるときに歯が生えてはいないものの、お腹の中で既に、乳歯も、なんと永久歯もできあがります。
子どもの歯の丈夫さは、虫歯のなりやすさにとても大きく影響します。
子どもの歯を丈夫にするためには、母体の健康が第一です。