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妊婦さんが受けられる歯の治療、受けられない治療
2018年01月11日妊婦歯科治療
妊娠中は体がデリケートになるため、歯科治療においても一定の注意が必要になります。多くの治療は、医師の適切な配慮さえあれば受けられますが、中には妊娠中は避けるべき治療もあります。妊娠中はどんな治療が受けられ、どんな治療は受けられないのか。ここでまとめてみましょう。
目次
妊娠中も受けられる歯の治療
①虫歯の治療
虫歯を削って詰め物をするような一般的な虫歯治療は、妊娠していても受けられます。虫歯を治療せずに放っておいて、万一出産中に痛みが出ると、歯の治療をするわけにもいかず、痛いまま出産しなくてはなりません。また、お母さんの虫歯菌は赤ちゃんに伝染するため、赤ちゃんの虫歯リスクが高まります。そのようなことを避けるためにも、虫歯の治療は早めに済ませるのがお勧めです。
②神経を抜く治療
虫歯で痛みが強い場合に行う歯の神経を抜く治療も、妊娠中でも問題なくできます。歯が痛いままでは食事や睡眠がしっかり取れず、赤ちゃんの成長に悪影響です。早めに、医師に治療の相談をするようにしましょう。
③歯周病対策や治療
妊娠中はお口のケアがしづらくなるため、普段よりも歯周病にかかりやすくなります。家庭でのケアはもちろん、歯石除去などのクリーニング他、歯医者での専門的なケアを併せて活用するのも良いでしょう。また、もし歯周病になってしまっても、妊娠中の治療は可能です。
④抜歯
通常の抜歯は妊娠中でも行えます。ただし、抗生物質や鎮痛剤は妊娠中は体に悪影響を及ぼす危険があるため、治療後に腫れや痛みが続きそうな抜歯の場合、それらの薬を使わないためにも、出産後まで治療は待つべきです。
⑤矯正
矯正治療も問題ありません。例えば、妊娠前から矯正を行っていた場合には、妊娠で治療を中断してしまうと、それまでの治療が台無しになってしまうケースもあります。そういったことにならないよう、医師に相談しながら治療計画を立て、矯正を継続できるようにするとよいでしょう。
妊娠中は避けたい歯の治療
①親知らずの治療
妊娠中もし親知らずが腫れてしまっても、抜歯をするのは避けるべきです。親知らずの抜歯は腫れや痛みが大きいため抗生物質の服用が長期間必要になり、赤ちゃんに悪影響があるかもしれないからです。親知らずはいつ悪さをするかわからないので、生えている場合には妊娠する前に抜いておくと安心かもしれませんね。
②外科手術を伴う歯の治療
インプラントなど外科手術が必要な治療は、親知らず同様、手術後の腫れや痛みを抑えるために抗生物質や鎮痛剤を服用しなくてはならず、妊娠中は避けられるべきです。