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妊娠性歯肉炎の予防や治療について
2017年01月20日妊婦歯科治療
妊娠性歯肉炎という言葉、みなさんは聞いたことがありますか?
妊娠中は、体に起こるさまざまな変化のために、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
妊娠性歯肉炎もそのリスクのうちの一つで、妊娠中に起こる歯周炎のことです。
妊娠性歯肉炎とはどのような疾患なのでしょう。かかってしまったときにはどうすれば良いのでしょうか。
妊娠性歯肉炎とは
妊娠性歯肉炎とは、一般的な歯肉炎と同じく、口の中の最近が原因で歯ぐきが炎症を起こす疾患です。
妊娠後、歯を磨いている時に血が出るようになれば、妊娠性歯肉炎の疑いがあります。
妊娠性歯肉炎になってしまったら
妊娠性歯肉炎は、産後、口腔内が元の環境に戻ることで回復することが多いです。
しかし、歯肉炎は放っておくと、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットが深くなり、そこへ細菌などの塊りであるプラークや、歯石が溜まりやすくなるといった具合で、どんどん悪化してしまいます。
悪化すると産後回復せず、そのまま本格的な歯肉炎に発展してしまう場合もあります。
そうなってしまっては大変ですよね。
悪化を防ぐためには、なにより毎日のオーラルケアが大切なので、気をつけるようにしましょう。
また、もしも歯肉が腫れて出血して痛みが出ている場合には、妊娠中であっても、すぐに歯科医を受診するようにしてください。
やまぐち歯科で使う薬は、妊娠中の方のための、赤ちゃんに影響のないものです。
治療は仰向けで行いますが、お腹が大きくても楽に治療を受けられるよう、妊婦さん専用のチェアと治療室もあります。
どうぞ、安心してご来院ください。
妊娠中に虫歯や歯周病になりやすい理由と予防方法
なぜ妊娠中は虫歯や歯周病になりやすいのでしょうか?大きく3つの理由が考えられます。
理由①
妊娠すると、女性ホルモンのバランスが変化して、お口を清潔に保つための唾液の分泌が減り、防御力が低くなるため。
…いつも以上に丁寧なオーラルケアを心がけ、虫歯や歯周病を予防しましょう。
理由②
妊娠中期は一度に食事を取れる量が減り、間食など、食べる回数が増えるため、歯の表面に細菌が溜まりやすくなるため。
…めんどうかもしれませんが、毎食後、小まめに歯磨きをすることが大切です。
理由③
妊娠中は歯磨きがおろそかになりがちなため。
…特に妊娠初期はつわりのために、歯ブラシを口に入れるのもひと苦労です。
ヘッドの小さい歯ブラシを選び、刺激の少ない歯磨き剤を使うなど、工夫するようにしましょう。
それでも歯磨きが辛いときには、デンタルリンスを使ってうがいをすると良いかもしれません。