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ホワイトニングについて
2014年11月17日歯科医師
1.なぜホワイトニングで歯は白くなるの?
◎歯の表面の色素沈着を、無色・透明化する!
ホワイトニング剤の主成分である『過酸化水素』が、口腔内の温度で分解し酵素を発生させます。この酵素とエナメル質が結合し、色素の透明化を促進します。
◎マスキング効果
歯の構造は、表面からエナメル質・象牙質・歯髄という構造になっています。
象牙質はもともと黄色っぽい色をしています。エナメル質は曇りガラスのような透明感があるので、歯は本来から黄色っぽく見えるのです。
ホワイトニング剤に含まれる『過酸化尿素』は、歯の表面構造を変化させ、象牙質の黄色っぽい色を透かさないようにします。これにより、歯が白く見えるようになります。
2.ホワイトニングの効果は?
効果には個人差があり、すぐに白くなる人もいれば、なかなか効果の出ない人もいます。何回かホワイトニングをすることでほとんどの人に効果を示します。
効果の持続期間は、各個人の生活環境により異なりますが、だいたい半年から1年です。
効果を持続させるためには、『タッチアップ』といって、定期的(3〜6ヶ月おきに)ホワイトニングを行うことをお勧めしています。
28歳女性・ホワイトニング後に左上1前歯にラミネートベニア修復
3.ホワイトニングの注意事項
ホワイトニングを行うと、まれに歯茎が腫れたり・ただれたりします。その場合は、一旦ホワイトニングを中断し不快症状を改善したあと再開します。
また『歯がしみる』という症状については、症状を訴える人は多いです。ホワイトニング中は歯がしみると思っていただく方がいいかもしれません。
(もともと知覚過敏がある方には、ホワイトニングをお断りさせていただく場合もあります。)
ホワイトニング中に当院でお勧めしている歯磨き剤
4.当院のホワイトニングについて
当院では長い効果の持続時間を示す、『ホームホワイトニング』を推奨しています。
①型取りをして専用のマウスピースを作ります。
②ホワイトニングジェルをマウスピース内に注入し、口腔内に装着します。
③ホワイトニングが終わったら、外して洗口します。
④約2〜4週間、効果が出るまで続けます。
⑤約3〜6ヶ月おきにホワイトニングをします。(1〜2日)
当院ではデントレード社のホワイトニングジェルを扱っています。
5.ホワイトニングを適用できない歯について
・虫歯やひび割れのある歯
・歯石が多い方、歯茎が腫れている方
以上の場合は事前に治療させていただく場合があります。
❌テトラサイクリン系薬剤による変色
❌詰め物や差し歯の変色
❌神経が死んでいる歯、すでに抜髄処置(神経を取る治療)を受けている歯
以上の場合はセラミックによる修復処置をお勧めします。
左上前歯は既に抜髄処置が施されていたため、オールセラミック冠にて修復
歯科医師 上谷雄太
【お知らせ】
平成26年12月からホワイトニングが新料金になります。
詳しくは12月1日のブログでお知らせいたします。