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妊娠中の歯科治療について
2016年12月26日
妊娠中でもほとんどの歯科治療は行えます
生まれてくるお子さまのためにも、お母さまの口腔内をきれいに
妊娠中は歯科治療をできないと誤解されがちですが、妊娠も出産も自然の営みです。ほとんどの治療をお受けいただけます。
お子さまの口の中にある細菌は、お母さまの口の細菌の感染だということが分かっています。お母さまの口に強い虫歯菌がいると、お子さまの口に細菌が入りこんで、将来虫歯になりやすくなってしまうかもしれないということなのです。
ですから妊娠中であっても、必要があればしっかり歯科治療をして、お口を清潔にしておくべきです。
妊娠中の体はデリケート、悪影響をとことん排除した歯科治療を
しかし、母体と胎児は、出産までに複雑な変化を遂げていくためデリケートなので、なにか影響になってしまうようなことを避けるよう治療をすることが大切です。
できる治療は行い、出産を待ってからの方が良い治療は後にするなど、医師が適格な判断をして、治療は進められます。
妊娠中の歯科治療の不安にドクターがお答えします
Q. 妊娠中はどんな治療でもできますか?
ほとんどの治療は行えますが、時期によって、できる治療とできない治療があります。
歯石の除去や、歯を削って埋めるといった治療は、妊娠中いつしても問題ありません。
抜歯や、切開をしないといけないような治療は、安全のために安定期である妊娠4~6ヶ月に行うようにします。流産しやすい妊娠2~3ヶ月と、早産の可能性が高まる8ヶ月以降の時期を避けます。
Q. X線撮影はしても大丈夫?
X線撮影で最も心配されるのが、赤ちゃんが奇形になってしまわないかということ。歯科のX線撮影1枚で浴びる線量は、妊娠初期に奇形が発生するとされる線量の約1万分の1と、ごく微量です。
当院では、X線防護用のエプロンを着用して撮影を行い、撮影枚数も最低限にとどめるようにして、より危険性を低めているので、ご安心ください。
Q. 麻酔の注射は赤ちゃんに悪影響にならない?
歯科治療では、わずかな麻酔液を局所的に使うだけです。母体、赤ちゃんともに悪影響になることはありません。当院では、妊娠中でも安全な麻酔液を使い、さらに危険性を低めるようにしています。
Q. お腹が大きくても、治療用のチェアに座れるのでしょうか。腰など痛くなりませんか?
当院には、妊婦さんのためのチェアがあります。お体への負担が少なくなるよう、クッション性の高いつくりになっています。個室の治療室もありますので、治療中周りも気になりません。
Q. 薬を飲まないといけないことも?それって安全?
強い痛みがあって、食べられなくなったり、ストレスになったりするときは、薬を飲む方がいいことがあります。その場合には、医師が判断し、長年使用されて安全性が高いとされる薬を処方します。