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60歳からのお口のケア
2017年03月16日歯科医師
毎日のお口のケア、ずっと同じやり方でしている方が多いと思いますが、実は年齢に合ったケアを行うことが大切です。
特に年齢が上がると、歯ぐきが痩せたり、入れ歯だったりということもあり、ケアにはさらに注意が必要になります。
そこで今回は「60歳からのお口のメンテナンス」をテーマに詳しくお話していきます。
正しい歯磨き
お口のケアの基本は何といっても歯磨きです。
日々やまぐち歯科の患者さまを診ていて、磨き残しが多いと感じるところのブラッシング方法についてまとめました。
まずは次のブラッシングを毎日のケアに追加することから始めましょう。
〇バス法
歯と歯ぐきの間も丁寧にブラッシングするようにします。
歯と歯ぐきの間のところに歯ブラシの毛先をあてます
(歯ブラシを45度くらいにするとちょうど良いです)。
そのまま左右に細かく歯ブラシを動かして磨きます。
〇歯間ブラシ・デンタルフロス
歯と歯の隙間は、歯ブラシだけではどうしても落としきることができません。
歯間ブラシなどを上手に使い、隙間の汚れもしっかり取り除くことが、虫歯や歯周病予防のためにとても大切です。
〇歯が抜けている箇所がある方
歯の表面に歯ブラシの毛先があてられるところは、全てを磨くようにしましょう。
歯ぐきが痩せている方は、歯磨きにひと工夫を
年齢が上がると歯ぐきが痩せ、歯の根っこが出てきてしまうことがあります。
このような場合、強い力でゴシゴシ磨くことは禁物です。
歯ぐきが削られて冷たいものがしみたり、痛くなったりする原因になります。
これは、歯ぐきが痩せていない方の場合も同じですが、歯ブラシはヘッドが小さめのものを選び、歯のすみずみまで丁寧に磨くようにしてください。
また、フッ素タイプの歯磨き粉を使うと虫歯の強力な予防になり、お勧めです。
お口の健康の維持のためには、セルフケアと歯科でのメンテナンスが大切
お口の中に残った食べ物のカスをきれいにするために、歯磨きは欠かせません。
しかし、毎日しっかり歯磨きをしていても、歯石や歯垢は取り除ききれず、どうしても残ってしまうもの。
つまり、セルフケアだけでは、お口のケアは不十分だということです。
そこで、歯科医院で定期的にメンテナンスを受け、歯石や歯垢を取り除くことが必要になります。
毎日のセルフケアと、歯科医院でのメンテナンスを上手に組み合わせて、お口の健康を維持・管理するようにしましょう。