ブログ記事詳細
大人の矯正治療にはどの位の時間がかかる?
2018年02月14日矯正歯科
大人の矯正治療には、長い時間がかかると言われますが、実際の期間は大体どのくらいなのでしょう?おおよその目安とともに、治療が早まるケース、遅れるケースについてご紹介します。
矯正にかかる期間は矯正の種類によって変わる
矯正方法には、歯にワイヤーを固定するブラケット矯正と、専用のマウスピースで矯正を行うマウスピース矯正があります。ここでは2種類のブラケット矯正と、マウスピース矯正、部分矯正の各期間の目安について解説します。
●表側ブラケット矯正
一番よく用いられる方法がこの表側矯正で、矯正装置を歯の表側に着けます。さまざまな症例に適合し、治療のための器具装着期間は2年~3年が平均です。
●裏側ブラケット矯正
歯の裏側に矯正装置を着けます。矯正装置が目立たないのがメリットですが、器具の装着期間がおよそ3年と、表側矯正より時間がかかる場合が多いです。
●マウスピース矯正
取り外しができる透明なマウスピースを使って行う矯正です。痛みも少なく手軽ですが、歯を大きく動かすのには適しません。軽度の治療に限定され、装着期間は1年から2年が平均です。
●部分矯正
歯列の一部のみを矯正するのであれば、装着期間は比較的短く済みます。半年から2年が目安です。方法はブラケットまたはマウスピースで。
診断や保定、メンテナンスにかかる時間
上記の器具装着期間に加え、診断までにおよそ2ヶ月程度。矯正装置が外れた後、保定のために器具装着期間と同程度の時間が。さらにその後メンテナンスには1年程度の時間がかかります。また、矯正期間中、器具の調整のために定期的な通院が必要で、ブラケットは1ヶ月に1回、マウスピースは半月~1ヶ月半に1回程度が通院目安です。
治療期間が長引くパターン
●虫歯などお口にトラブルが起こった場合
虫歯や歯周病になると、その治療が優先されます。一時的に矯正治療は中断になるので、治療期間が長引きます。
●しっかり保定が行われない場合
後戻りを防ぐため、矯正装置が外れた後にはリテーナーを装着します。これを疎かにすると、治療のやり直しになります。
●マウスピースの装着を怠った場合
取り外しが可能なマウスピースは、ついうっかり外しっぱなしにしてしまうことも少なくありません。装着していないと、その分期間は長引きます。
治療期間が縮まるパターン
●歯列があまり乱れていない場合
歯列の乱れが大きいほど、歯をたくさん動かさなくてはならず、整えるのに相応の時間がかかります。
●新陳代謝が良い方
新陳代謝により、歯の動き方は変わります。新陳代謝が良い方は、治療期間が短くなる傾向にあります。