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妊娠していても歯の治療を受けて大丈夫?赤ちゃんへの影響は?
2018年01月5日妊婦歯科治療
妊娠すると体がデリケートになり、薬の服用が制限されたりすることから、歯科治療も受けられないのではないかと不安に感じる方は多いものです。治療が赤ちゃんにとって悪影響でないかも気になるところ。妊娠中の治療の可否について、さっそく解説しましょう。
目次
妊娠しても歯科治療は受けられます
妊婦さんは本当に歯科治療を受けられないのでしょうか?また、赤ちゃんに良からぬ影響を与えてしまうのでしょうか?その答えは、いずれもNOです。多くの歯科治療は妊婦さんでも問題なく受けられますし、むしろ治療せずそのままにしておいては、赤ちゃんの健康を損なうケースもあるくらい。きちんと治療を受けるべきなのです。
赤ちゃんの健康のためにも早期の歯科治療は大切
例えば、妊娠中に歯周病を治療しないまま放っておくと、歯周病菌の毒素が子宮を収縮させ、その結果、早産や低体重児出産の危険性が高まるとも言われています。そうならないためにも、歯周病はしっかり治療することが大切なのです。
また、お母さんの歯に虫歯があるままだと、赤ちゃんに虫歯菌が伝染してしまいます。元来赤ちゃんは虫歯菌を持っていないため、その状態を保てれば赤ちゃんの虫歯は予防されます。赤ちゃんのためにも、最も身近なお母さんや家族のお口のケアは欠かせないということですね。
妊婦さんが歯科治療を受ける際に気を付けたいこと
ただし、妊娠中は一部の歯科治療を受けることができないので注意が必要です。妊娠初期はレントゲン撮影が受けられず、お腹の大きい妊娠後期は治療全般が。また、抗生物質を使わなくてはならない治療は妊娠中どの時期でも基本的に避けられるべきです。そういったことから、妊娠中に歯科治療を受ける場合には、妊娠していることをきちんと医師に伝え、治療に配慮してもらうよう気を付ける必要があります。
特に妊娠中はお口のケアをしっかり
妊娠すると、つわりのために歯磨きがしづらくなったり、唾液の分泌が減ったりするせいで、虫歯ができやすくなります。ところが、赤ちゃんの方に気持ちが行き過ぎて、自分の虫歯には気付かず、忙しさから治療も後回しになりがちです。先にも述べたように、お母さんのお口の健康は赤ちゃんのためにも肝心です。
虫歯にならないためにも、妊娠中は普段以上にお口のケアに気を付けるようにし、もし虫歯や歯周病になってしまったら、きちんと歯の治療を受けるようにしましょう。妊娠中の治療は、妊娠中期が適します。体調が安定している日に受診し、医師と相談しながら治療を進めてください。