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妊娠中の歯科検診について
2018年03月12日妊婦歯科治療
妊娠中はお口のトラブルが非常に発生しやすいものです。そのため、自治体で無料の歯科検診を実施するなど、検診が推奨されています。妊娠中はどのようなお口のトラブルに気を付けなくてはならないのでしょうか。検診の内容や費用についても併せてお伝えします。
妊娠中の歯科検診を推奨する理由
特に妊婦中は、積極的に歯科検診を受けるのがお勧めです。多くの自治体で検診を実施しており、中には受診料が無料の地域もあるようです。どうしてそのように歯科検診が推奨されるのかというと、妊娠中はお口のトラブルが発生しやすく、お母さんと生まれてくる赤ちゃんのお口の健康のために、検診が欠かせないからです。
妊娠中に起こりやすいお口のトラブル
では、妊娠中はどのようなお口のトラブルが発生しやすいのでしょうか。
妊娠中はホルモンの分泌が増える影響で歯周病菌が発生しやすく、歯肉炎になりやすいです。これを「妊娠性歯肉炎」と言います。そしてさらに進行すると、歯周病になります。歯周病の発生率としては、更年期と並ぶ位で、女性の人生の中で最も高い水準です。
虫歯にも要注意です。特につわりの時期には、歯磨きを辛く感じる方もいるなど、お口のケアをしっかり行うのが難しくなります。また、妊娠中は一度の食事の量が減り、間食が増える傾向にあり、そのことも虫歯が発生しやすい原因の一つです。
このように妊娠中はお口のトラブルの発生リスクが高まるため、歯科検診を受けることが勧められているのです。
妊娠中の歯科検診の内容
妊娠中の歯科検診の実施内容についてご説明します。
まず、虫歯のチェック、歯石や歯肉炎など歯肉の状態の確認を行います。次に、噛み合わせや、顎関節症、口内炎のチェックなど、お口にトラブルが無いか総合的に検診します。そして最後に、歯磨きなどご自宅でのケアについての指導があります。
検診で問題が見つかれば、医師の判断に従い、適切な治療が施されます。妊娠中でも問題ない治療に限って行われるため、心配はありません。また、検診でレントゲン検査を行うことはないので、その点も安心して大丈夫です。
歯科検診はいつ受診すれば良いのか
つわりの時期の検診は辛く感じられる場合もあるので、それを越えた頃に受けられると良いでしょう。もし治療が必要だと判明しても、そのタイミングであれば、治療を行いやすい安定期の間に治療が終えられます。
歯科検診の費用と受診先
自治体で無料の検診を実施している場合は、自治体指定の歯科医院で診てもらえば費用は発生しません。もしお住まいの自治体で無料検診を行っていない場合は、有料となります。かかりつけ医に相談するようにしましょう。