2018年02月10日インプラント

インプラントとは、顎の骨に穴をあけて歯根を埋め、そこに人口歯を装着します。その治療法から、痛そうだと心配される患者さまも多いものですが、実は、手術中も手術後も大きな痛みを感じることはありません。今回はそんなインプラントの痛みについて詳しくお話します。

インプラント手術に痛みはない

手術では必ず麻酔をするので、術中痛みは感じられません。実際治療をされた患者さまのほとんどが、痛くなかったと話されます。

稀に、麻酔が効きにくかったり、手術中に麻酔が切れてきたりすることもあり、その場合には少し痛みます。しかし、すぐに痛みをなくすよう麻酔が調整されるので心配ありません。

それでもどうしても不安だという方には、静脈内鎮静法がお勧めです。点滴を行うことで半分寝ている状態になり、その効果は処置の過程を覚えていないほどです。インプラントの本数が多いなど、手術時間が長くなる場合にも検討するといいですね。

インプラント手術は虫歯や抜歯よりも痛くない

意外に思われるかもしれませんが、インプラント治療の痛みは、一般に抜歯と同程度で、虫歯治療より軽いとされます。抜歯は、歯茎に腫れや膿などがあったうえでされることが多く、そういった場合には痛みが増すので、それに比べればインプラントの方がより痛くないと言えます。

治療後の痛みには個人差がある

インプラントの手術が終わり、麻酔が切れた後から数日間は多少の痛みが発生します。しかし処方された痛み止めを指示通りに服用すれば、痛みは抑えられます。ただし、痛みの感じ方には個人差があり、インプラントの本数が多いと痛みが強くなる傾向があります。また、抜歯からすぐインプラント治療を行った場合にも痛みを伴うことがあります。中には強い痛みを感じる患者さまもいるので、医師に相談して、薬を強くするなどの処置をしてもらいましょう。

手術後の痛みを軽減するために気をつけたいこと

痛み止めが効かないと怖いな…そのように思ったら、痛みを抑えるために手術後は次のポイントを守るようにしましょう。

①硬いものを食べない

手術後暫くは、歯茎への負担を減らすため、おかゆ、豆腐、プリンなどあまり噛まなくても食べられる食事が好ましいです。

②タバコやアルコールは控える

タバコやアルコールは傷口への刺激となるので、控えるようにしてください。

③患部を冷やす

手術当日と翌日はできるだけ患部を冷やすようにしてください。氷を直に当てると冷えすぎます。冷たい水に浸したタオルを用いるようにしましょう。

④鼻をあまり強くかまない

鼻を強くかむと、衝撃が伝わり痛みます。鼻をかむときには優しく。