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インプラントの進歩と、入れ歯との違い
インプラントと入れ歯、最大の違いは「咀嚼」に
歯を失ったときの2つの治療法、
入れ歯とインプラントにはどのような違いがあるのでしょうか?
入れ歯では、咀嚼の圧力を歯や歯ぐきで支えるのに対し、インプラントではあごの骨で支えます。
ここに、入れ歯とインプラントの最大の違いがあります。
咀嚼は、意外かもしれませんが、一度に100㎏もの力がかかるものなのです。
その力を支えるのに、入れ歯は土台として不十分で、しっかりと咀嚼できなくなってしまいます。
その点インプラントはあごの骨に直接歯根をうめるために、歯を失う前と同様、不自由なく咀嚼を行うことができます。
さらに、一度治療をすれば、治療方法によるものの、15年は持つということが科学的にも証明されています。
そしてその間はまるで天然歯のように役立ってくれます。
咀嚼は食べること、つまり命を保つことの基本です。
咀嚼がスムーズに行えるかどうかは、健康維持にとりとても大切なことで、インプラントはその助けになるものだと言えます。
ここ数十年で大きく進歩し、普及するインプラント治療
ここで少し、インプラントの歴史と進化について触れてみましょう。
インプラント治療の歴史は、1925年スウェーデンでインプラントの素材であるチタンが骨と結びつく性質を持つことが発見されたことに始まります。
その後、歯科治療に応用するための研究が進められ、1982年にインプラント治療の症例が報告されると、その治療内容の素晴らしさから、一気に世界中に普及することになります。
当初、高齢者は治療を受けることができませんでしたが、今では90歳くらいの方でも、歯を削ったり、抜いたりできるくらいの体力さえあれば、インプラント治療を行うことができるようになり、糖尿病の方も、血糖値を下げられれば治療をできるようになりました。
また、昔は骨が薄い場合にはインプラント治療を行えませんでしたが、人工的に骨を造成する研究が進み、この問題も克服しつつあります。
インプラント治療で、今なお克服できていないデメリットは、治療費についてでしょう。
インプラント治療を保険適用にする働きかけがあるという話も耳にしますし、もしかしたら将来的には変わっていくかもしれませんね。