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生活習慣を見直して顎関節症を治しましょう Vol.1
2016年11月18日
日本人の約半数が顎関節症とも言われています
〈口が開けづらい〉〈口を開けると音が鳴る〉〈顎を動かすと痛む〉
みなさん、このような違和感はありませんか?
これは若い女性に増えている、顎関節症の主な症状です。日本人の約半数が顎関節症だとも言われていて、20から30代でかかることの多い疾患です。
昔は手術での治療がメインでしたが、今は生活習慣の見直しや、運動療法などで治すことができるようになってきています。
顎関節症の事例
吹田市江坂にお住まいの25歳の会社員の女性が、急に口が開けづらくなったと当院に来られました。お話しをお伺いすると、以前から食事のときや、口を大きく開けたときなどには、顎がカクカクと鳴り、少し痛むこともあったということ。
詳しく検査をして、顎関節症であると診断。下顎はほとんど動いておらず、口は3㎝程度までしか開けることができていない状態でした。
生活習慣を正してもらいながら、開口訓練やマウスピースを用いての治療などを行い、約3ヵ月後には、日常生活に支障がない程度にまで症状は改善しました。
顎関節症の3つの症状
①口が開けづらい
②顎を動かすと、カクカクと音が鳴る
③顎の筋肉や関節が痛む
顎を動かしたときにこういった症状ありませんか?これは顎関節症のサインです。
しかし、顎関節症以外の神経の異常や、ガンなどでもこのような症状が起こることがあって、見極めが大切です。顎に違和感がある場合には、独断は避け、医師に診断してもらうようにしましょう。
どのようにして症状が起こるのでしょう?
顎関節は顔の左右両側にあり、頭の骨にあるくぼみに、下顎の骨の突出したところがはまり込む造りです。そしてその間には、衝撃を吸収するの役目を持つ関節円板という繊維の束があり、ここがうまく働かなくなると、顎関節症が起こると考えられています。
口を開閉したときの衝撃を吸収して、スムーズに動かすための関節円板ですが、顎関節はよく動かされる箇所です。そのため、関節円板は変形したり、位置がずれたりしやすいものなのですね。
・正常な顎関節
口を開くと、関節円板は下顎の動きに連動して前方に動く。
・音が鳴る
口を開いた際、前方に動いた関節円板が下顎にひっかかり、カクンと音が鳴る。
・口が開かない
口を開けると、関節円板が正しい位置よりずれて動くため、口がうまく開かない。
ひどくなると、周辺組織に炎症が起こり、痛みが生じることもある。